バイトのぷりンス

Uber 中央区〜千代田区【4】

浅草橋洸彦

行く場所と避ける場所

家の近所でUber配達をする。6時頃に起きて、7時前から移動開始。スキマバイトを11時から入れると決めておき、10時頃に配達を終える。オフィス街であるため、朝から稼働すると配達リクエストが頻繁に鳴る。日本橋エリアは平坦で比較的坂道もなく、クロスバイクでもあまり体力を使わずに運転しやすい。住宅街が少なく、マンションが多いことに加え、そこまで複雑な道ではないため、Uber初心者でもやりやすいエリアだと思っている。

土地勘があっても、東京駅八重洲口の八重洲地下街にオーダーが入ると、お店がたくさんあるため、慣れていない人には迷路のように感じると思う。何度も利用しているが、地下街エリアへの配達依頼が来たときはとても困る。

日本橋エリアは、両国、台東区に飛ばされることもあるが、晴海や勝どきエリアにも飛ばされることがある。橋を渡るのは正直、配達が面倒で行く気にならないのだが、仕事先がその付近に入った場合は、躊躇せずに向かうようにしている。

晴海や勝どきあたりはタワーマンション(以下:タワマン)が立ち並び、勝どきエリアに入るとタワマン近辺のお店からタワマンに運ぶ流れが多い。気をつけたいのは、新豊洲あたりに飛ばされるケースだ。バイクならば楽だろうが、自転車の場合は疲れる上に、さらにタワマンに行くことが多く、宅配用の業務エレベーターを使わないといけないため、大幅に時間をロスしてしまう。

慣れてくると、できるだけそうした配達は避けるようにしている。両国や本所吾妻橋あたりは比較的移動しやすいが、御茶ノ水、湯島、本郷あたりは坂道のアップダウンがあるため、電動自転車ではない限り、避けるようにしている。

夜中に突然Uber配達

神田から秋葉原あたりで夜中にUber配達をしたとき、インバウンドで日本に来た海外の方から短い距離でオーダーが立て続けに入った。それが午前1時頃まで鳴り止まなくてすごかった。とくにアジア圏の方が多く、スーパーホテルなどのビジネスホテルに運ぶことが多い。夜食としてオーダーすることが多いのだろうか。配達をする人のピークタイムを過ぎ、稼働している配達員が減るせいか、オーダーが多くなるのだと思う。

チップをもらう

東日本橋のホテルに荷物を届けたとき、チップを直接もらうという体験をした。女性から突然お金を渡された。東ヨーロッパの方なのか? 「カード支払いで入っていますよ」と日本語で伝えても伝わらないので、もらえることになった。1000円を直接渡されるのは躊躇してしまうが、すごい笑顔で渡されたのでとても嬉しかった。もしかすると配達を頼むこと自体が珍しいことだったのかもしれない。

昼ピーク後の配達

13時以降に日本橋エリアで配達待ちしていると、短い距離での配達オーダーがよく入る。ピーク時を過ぎて休憩する配達員が多いのだろうか。あるいは13時まで仕事をして、その後ランチの注文を頼む人が多いのか? この時間帯はライバルが減る分、近くでの配達はうれしい限り。それも丸の内のほうではなく、ぼくの実家付近。

以前は、お昼以降の配達は避けていた。なぜなら慣れていない頃はピーク時に疲れてしまって、お昼ご飯を早めにとりたかったから。14時ぐらいまでは、休憩を少し挟みながらやっても良いかなと思った。

橋を渡るか、キャンセルするか

築地や湊あたりは、早朝のオーダーが少ない。住んでいる人が少ないせいか、配達で行くところは新川が多い。8時以降になると、築地方面のオーダーも飛んでくる。橋を渡る、佃〜月島方面のオーダーが入ると、大変なのでとりあえずキャンセルする。報酬がすごくいいときは、引き受ける。

当たりやおじさん

2025年に入ってからだろうか? 自転車走行に関するルールや取り締まりが年々厳しくなっているせいか、自転車配達員はどんどん肩身が狭くなってきている。都内の交通網の整備がほとんどされていないなか、どうしても道路が通れないときは、歩道の方に移動してゆっくり走ることがある。だが、歩行者の中には歩道を我が物顔で歩き、自転車が譲ろうとしても平気で近寄ってくるおじさんがいて、本当に危ない。

人間が年々壊れてきているのか? 思考が低下しているのか? 移動中に携帯を触ったり、イヤホンをしながら歩く人もいたり、それも困ってしまう。

2025年12月には、また違うおじさんが通りすがりにカバンでぶつけてきた。秋葉原で配達オーダーが入り、岩本町を経由して神田東松下町に行くときだったか? 朝のピーク時から少し落ち着いた時間帯のことだ。車道は交通量があったため、ゆっくり歩行者との間隔を空けながら歩道を走行していたら、突然反対側からおじさんにカバンでぶつけられた。

わざとなのか、うっぷん晴らしなのか。動画でも話題になった、おじさんが手あたり次第若い女性にぶつかっていくのと同じように気分が悪い。社会問題だと思うが、ぶつけられた側は何かあったら怖いし、対処のしようがなく気持ちの悪いしこりが残る。これからも増えていきそうなので、どう対処すべきか考えている。

浅草橋洸彦

浅草橋洸彦

クリエイティブ労働者

有限会社アシダ企画代表取締役社長。天才百貨点主催。ぷりぷりから星葡萄を経て、現在は「下町のぷりンス」として君臨する。
1984年生まれ、育ち共にお江戸東京日本橋で産湯を浸かり、浅草橋で独立、家督を継ぐ。絵本作家、文筆業、出版事業他、喫茶評論、銭湯評論、鉄道評論、競輪評論、スナック・定食屋・食堂レポーター、レコードプロデューサー、他・他・他・他芸術家達の人間交差点としてマルチに活動し、前衛生活芸術没頭中。