25本の2Lペットボトルの恐怖

新川から汐留のタワーマンションに運ぶ配達依頼が来た。ナチュラルローソンからの配達だったか? カクヤスという送料無料で配達してくれるシステム(一部地域)を知らないのか? これは配達員に対するいじめなのかどうかわからないが、大量のペットボトルを頼む人がいる。Uberは配送手数料と送料がかかるので、オーダーが入るたびに「カクヤスに頼んだほうがいいよ」と心の中で思ってしまう。

過去最高は、2Lのペットボトルが25本。配達員を2人に分けてほしいぐらいの量だ。体力に自信がない人なら、泣き寝入りしたいぐらい重たい荷物。数キロの短い距離でもとても長く感じた。坂道や橋を渡ることになったら、なおさら地獄だろう。

これを読んだ方には、飲料を大量に注文する場合はUberではなくカクヤスなどを利用していただけると助かる。しかしながら、その大量のペットボトルを運んだ後に、配達報酬がすごかったのは、一体何だったのか?

寿司が崩れた

チェーン店の寿司を運ぶときだろうか? 東京駅丸の内地下街にあるお寿司屋さんだったか? 配達をはじめたての頃に、握り寿司のセットを運ぶことになった。 大きな丸いプラスチックの容器に、大量の握り寿司が詰められている。安定性がなく、固定してもちょっとの振動で崩れてしまう。寿司がひっくり返ってしまい、頼んだ人には迷惑をかけてしまった。それ以来、大きな容器に入っている寿司は、二度と引き受けることをやめてしまった。

ほかの配達員と会う

たまにエレベーターなどで、Uber配達員と顔を合わせることがある。名前は名乗らず、たわいのない会話で終わる。一期一会。それが何とも不思議で、クラブイベントに遊びに行って、見知らぬ人と分け隔てなく話す感覚と似ている。

丸の内地獄

東京駅八重洲地下街という商業施設がある。大阪の地下街ほど複雑ではないものの、数多くのお店が立ち並んでいるため、初めて訪れる人は目的の店にたどり着くまでに時間を費やしてしまうことがある。

ぼくはスキマバイトで地下街の店をいくつか回ったことがあるので、「このあたりだろう」という感覚的な土地勘があり、比較的スムーズにことが進む。ただし、そこから丸の内周辺のオフィス街に運ぶときが大変だ。某オフィスビルでは地下1階の防災センターに向かい、名前を書いてから業務用エレベーターでお届け先まで向かうので、1回の配達で最低でも20分は費やしてしまう。

しかしながら通常の配達よりも報酬がいいので、ついやってしまう。しかし、あまりにも同じような配達が多いと、隣町へ運ぶ依頼が入ったときに丸の内地獄から抜け出せると安堵してしまう自分もいる。

浅草橋洸彦

浅草橋洸彦

クリエイティブ労働者

有限会社アシダ企画代表取締役社長。天才百貨点主催。ぷりぷりから星葡萄を経て、現在は「下町のぷりンス」として君臨する。
1984年生まれ、育ち共にお江戸東京日本橋で産湯を浸かり、浅草橋で独立、家督を継ぐ。絵本作家、文筆業、出版事業他、喫茶評論、銭湯評論、鉄道評論、競輪評論、スナック・定食屋・食堂レポーター、レコードプロデューサー、他・他・他・他芸術家達の人間交差点としてマルチに活動し、前衛生活芸術没頭中。