有名な生活用品のお店で募集があった。セルフレジが増えてきたタイミングだろうか?スタッフの人の感じが良くて、雰囲気も良いお店で、大学院が併設されている店舗だった。

そこで任されたのは、セルフレジの対応のほかに、見回りと万引きしている人を見つけるという仕事だった。万引きをしている人をどうやって見つけたらよいかも分からないし、一声かけて間違った場合も困る。できることは、何となく怪しい動きをしている人がいたら、なんとなく近くを通りながら、補充チェックをするふりをする、ということだ。

ぼくは見た目は普通だが歩き方や動き方に何だか特徴があるみたいで、動いていても音や動きでばれてしまうことがある。だから悪いことはできない。

どのような商品が万引きされやすいかというと、化粧品や生活小物が多いそうだ。確かにそこのお店は女性客が多いが、高級住宅街があるような街で万引きがあるのだろうか?

人の怪しい動きを見分ける際のポイントは、あくまでぼくの主観に過ぎないが、

・目の奥が黒く濁っている
・同じ場所に居座ったり、ウロウロする
・カバンやポケットに手を入れている

逆に自分がそこに立ち止まらないで、うろうろ場内を点検するふりをしてまわると、なぜだか怪しい動きをする人が減る。この店員さん、何だか動きがおかしい。この人を見ていると、あまりにも盗む気が起きなくなる。そんなパッションが身体からあふれ出ているのかどうかは、わからない。ぼくが担当したときは万引きする人がいなかったみたいで、それは仕事として成果がでたのかどうか。

セルフレジのほうは、使い方の説明。スーパーでおばあさんがセルフレジでバーコードを打っているフリというのがあったが、この店舗ではそのような人はいなかったので、安心した。雰囲気がとてもよいところなので、万引きが起こると嫌だなと思った。実際の本職でやっている人は大変だろうなあ。

浅草橋洸彦

浅草橋洸彦

クリエイティブ労働者

有限会社アシダ企画代表取締役社長。天才百貨点主催。ぷりぷりから星葡萄を経て、現在は「下町のぷりンス」として君臨する。
1984年生まれ、育ち共にお江戸東京日本橋で産湯を浸かり、浅草橋で独立、家督を継ぐ。絵本作家、文筆業、出版事業他、喫茶評論、銭湯評論、鉄道評論、競輪評論、スナック・定食屋・食堂レポーター、レコードプロデューサー、他・他・他・他芸術家達の人間交差点としてマルチに活動し、前衛生活芸術没頭中。