バイトのぷりンス

バジル香るガパオライス【21】

浅草橋洸彦

四谷と四谷三丁目の中間地点に、新宿BE-WAVEの店長が独立して開いたタイ料理店がある。何故かスキマバイトで募集がかかっていて応募することに。到着するとアットホームというか、とてもやさしい店長が出迎えてくれた。

以前新宿BE-WAVEにいらした頃は、タイ音楽シリーズの監修やDJとして活動されており、soi48さん主催のイベントなどでよく遊びに行っていた。現在は別の場所で定期的にイベントが開催されていて、そこではタイ料理の出店も行っている。お店には近所で働く人が多いけど、常連客の姿も見られる。

店長が作る料理がどれも美味しそうで、まかない飯はガパオライスを頼んだ。バジルの香りが効いていて、とてもおいしかった。食べていると、

「お弁当の注文が大量に入ってしまって、いつもお手伝いしている人がスケジュールが合わないのでもしよかったら手伝ってくれない?」


と店長に誘われ、スキマバイトとは別に手伝うことに。作業は早朝6時ごろから始まる。店長は夜中から仕込みをしているため、さすがに疲れた様子だった。疲れを紛らわせるように会話をしながら、弁当づくりの作業を開始。テイクアウト用のどんぶり容器を机の上に並べ、ご飯を決められたグラム数でよそっていく。基本は流れ作業だが、最近の活動報告や共通の音楽仲間の話など、会話が弾むので時間が経つのが早い。店長がとてもやさしく、話しながら進めているうちに、あっという間に作業は終わった。

ランチ営業はお休みだけど、とあるサイト経由で企業からの弁当注文が多く入ってくるらしい。エスニック料理を扱うお店の登録が少ないことや、丁寧な料理が評価され、リピーターが増えているのも頷ける。四谷方面に足を運ぶ機会があまりないけど、今度は夜営業の時間に知り合いを連れて飲み会をしたいなと思っている。

まかない飯はつい大好きなガパオライスを頼んでしまった。ただ、限定メニューのご飯がおいしいので、次に行くときはそれを頼もうと思っている。

個人店ならではの魅力があり、応援したいお店。つまり潰れてほしくないお店だ。

浅草橋洸彦

浅草橋洸彦

クリエイティブ労働者

有限会社アシダ企画代表取締役社長。天才百貨点主催。ぷりぷりから星葡萄を経て、現在は「下町のぷりンス」として君臨する。
1984年生まれ、育ち共にお江戸東京日本橋で産湯を浸かり、浅草橋で独立、家督を継ぐ。絵本作家、文筆業、出版事業他、喫茶評論、銭湯評論、鉄道評論、競輪評論、スナック・定食屋・食堂レポーター、レコードプロデューサー、他・他・他・他芸術家達の人間交差点としてマルチに活動し、前衛生活芸術没頭中。