バイトのぷりンス

中華料理のオンパレード【20】

浅草橋洸彦

都内の至るところに店名が多少違うものの、系列店が点在する中華料理店。ここはランチやディナーで働いた後に食べるまかない飯が豪華で、ごはん、スープ、野菜炒め、唐揚げ、麻婆豆腐、残っていれば餃子まで並ぶ。その中華料理のオンパレードを食べたいがために働いている。

仕事内容は洗い場とホールが多い。洗い場は中国出身のスタッフが多いので、言語によるコミュニケーションが難しいときもあるが、日本語が話せるスタッフに相談しながら対応している。一連の流れを覚えてしまえば、大量にくるお皿や鍋も、単純作業ゆえに比較的楽にこなせる。

注文は、QRコードが主流になりつつあり、オーダーを直接取るお店が減ってきているように感じる。ホールとしては、QRコード注文のほうがバッシングや提供に集中できるし、ほかの業務にも手が回しやすい。小規模なスペースで営業している店舗を除けば、全体的にやりやすくなっている印象だ。

初めて行くお店では、どの店舗でも一通りメニューを覚えるのが大変だ。この中華料理屋では、お客さんに料理の説明が必要なときはスタッフに頼るようにしている。お店の雰囲気もよく、とても助かっている。

まかない飯は、その日の厨房の状況によってメニューが変わる。何度か入って食べた中でも、エビのあんかけ炒めや麻婆豆腐、付け合わせのスープは何度も食べたくなる味だ。おかわりも自由だったが、最近は材料費が高騰している影響もあり、まかない飯も厳しくなっていきそうだ。

働いて、豪華なまかないを食べる。今日は何が食べられるかな、と働くたびにワクワクする。たくさんご飯が食べられることは、どうしてこんなにも幸せなのだろうか。

浅草橋洸彦

浅草橋洸彦

クリエイティブ労働者

有限会社アシダ企画代表取締役社長。天才百貨点主催。ぷりぷりから星葡萄を経て、現在は「下町のぷりンス」として君臨する。
1984年生まれ、育ち共にお江戸東京日本橋で産湯を浸かり、浅草橋で独立、家督を継ぐ。絵本作家、文筆業、出版事業他、喫茶評論、銭湯評論、鉄道評論、競輪評論、スナック・定食屋・食堂レポーター、レコードプロデューサー、他・他・他・他芸術家達の人間交差点としてマルチに活動し、前衛生活芸術没頭中。