NeWORLD インタビュー

SOFVIは世界を救う⁉︎ 世界のソフビアーティストが集う「HELLO IN THE WORLD SOFVI!!~世界のソフビでコンニチワ。~vol.5」

NeWORLD 編集部

今回は第5回目の開催となるグループ展「HELLO IN THE WORLD SOFVI!! ~世界のソフビでコンニチワ。~vol.5」へ参加するアーティストの中から6名の方にインタビューを決行!
ソフビ制作や作品のこだわりについて答えていただきました。

【アーティストへの質問内容】
①グループ展参加に際しコメントをお願いします!
②出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。
③ソフビ制作ですきなところは?
④あなたにとってソフビとは?

インタビューの前に、「HELLO IN THE WORLD SOFVI!! ~世界のソフビでコンニチワ。~」のキュレーション担当である中空工房のU氏のコメントをお届けします。

◉中空工房U氏のコメント◉

2023年からスタートした本展も今回で5回目の開催となりました。日本のお客様に、今までに見たことのないような楽しいソフビを届けるべく、世界中の作家さんと共に展示を作り上げてきました。カプセルトイとして本店がシリーズ展開されたこともあり、回を重ねるごとに作家さんも展示も認知度が上がっていることを実感し、嬉しく思います。いつか、各国のソフビで世界地図を埋めたいです!
これからも世界の面白いソフビを届けていくので、注目してもらえると嬉しいです。

BOTCHAN

展示参加回数:5回 出身:台湾

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

いつも参加させて頂きありがとうございます。他の作家さんの作品も毎回楽しみにしています。

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

今回は時期が少し早めですが、ハロウィンに向けて作品を制作しました。頭を回転させることで表情が変わる遊び心のある仕掛けと、これまでの方法とは異なり、フリーハンドで塗装することでホラーな雰囲気を表現しています。

Crazy Pumpkin Botchan VINYL Limited color
後ろはジャック・オ・ランタンのペイント

――ソフビ制作ですきなところは?

塗料がエアブラシからスムーズに出る時の音が好きです。

――あなたにとってソフビとは?

仲間

[アーティストプロフィール]
Chang

『BOTCHAN』の作者・Changは、子供の頃にクラスメートの教科書に描いていた落書きを原点に、さまざまな姿の BOTCHAN フィギュアを制作しています。自身の経験をもとに、親しみやすいテーマで作品を展開。数は多くありませんが、もしかするとあなたの身近にも、すでに BOTCHAN が紛れ込んでいるかもしれません。

Instagram

ゲベ

展示参加回数:初参加 出身:日本

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

展示会へお声がけをいただいたときは、正直とても驚きました。
というのも、過去のソフビ展や他のイベントで、よくビニールに足を運んでいたこともあり、まさか自分が展示をする側になるとは夢にも思っていなかったからです。
せっかく参加させていただくからには、多くの方の「ツボ」を刺激できるような作品を準備し、ご覧いただいた皆さまの心を少しでも躍らせることができたら嬉しく思います。

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

今回の展示では、「ゲベのナメクジ」と「社畜ザメ」の2種類を展示します。
「ナメクジ」は、私が最初に制作したソフビであり、自身のアイコン的な存在でもあります。その魅力は、なんといっても佇まいにあると感じています。
感情が読み取りにくい表情と相まって、そこには何者でもない「ナメクジ」が、ただ静かに、しかし確かに存在している。手に取ってくださった方の暮らしに、そっと馴染み、寄り添っていくような存在になれば嬉しいです。ぜひ、そんな「ナメクジ」の佇まいを見にいらしてください。

次に、「社畜ザメ」のチャームポイントをご紹介します。最大の魅力は、なんといってもそのつぶらな瞳です。社会の荒波にもまれながら、社畜として日々働く彼の目には、どこか純真さが残っています。その瞳の純粋さを、ぜひ会場で直接ご覧いただけたら嬉しいです。

ゲベのナメクジ albino ※One off作品
社畜ザメ 卵の黄身 VINYL Limited color

――ソフビ制作ですきなところは?

私がソフビ制作で主に担当している作業は、デザイン・原型制作・バリ取り/組み立て・彩色の4工程です。その中でも特に好きな工程は、デザインから原型制作にかけての部分です。
私は絵があまり得意ではないため、デザインの段階から3Dソフトを使用し、そのまま形を煮詰めながら3D原型を作成しています。自分の頭の中にある空想のイメージを立体物として形にしていく原型制作の過程は、どのキャラクターを作っている時もとてもワクワクします。すんなりとイメージ通りに形ができることもあれば、ああでもない、こうでもないと紆余曲折を経てデザインを練り上げていくこともあります。
ソフビ原型ならではの造形上の制約も多いのですが、それを乗り越え、無事に原型が完成した瞬間には、まるでソフビとしてそのキャラクターに魂が宿るような感覚があり、その感覚がたまらなく好きです。

――あなたにとってソフビとは?

ソフビは単なるフィギュアではなく、「モノ」でありながらも、どこかに心を持っているような、不思議な存在感を感じます。完成したキャラクターが、自分の手を離れ、それぞれの暮らしの中で、持ち主の感情や時間に寄り添っていく。そんな「距離の近いアート」だと思っています。

[アーティストプロフィール]
ゲベ

週末作家 身近な生き物や空想世界をテーマにオリジナルのソフビ『ゲベのナメクジ』や働くサメシリーズ『社畜ザメ』などを展開中。

X

Ship Man 

展示参加回数:2回 出身:アメリカ

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

「HELLO IN THE WORLD SOFVI!!」で作品を展示することは、おいしいスープにスパイスを加えるようなものです。他のすばらしいアーティストたちと協力して、最高の料理を作るために材料を組み合わせる絶好の機会です。私のスパイスが、グループ展をより引き立たせることを願っています。

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

私が展示する作品は完璧からは程遠いです。キャラクターは未完成ですが、現実に存在しています。あなたにはそんなキャラクターの物語を完成させるチャンスがあります。ソフビはあなたの伴侶、またあなたの友人となるものです。彼らは私の中から生まれましたが、あなたと共に過ごすことで、唯一の物語が完成するのです。

Bone Dog Reverse Charlie Boy VINYL Limited color
Stairs Silver VINYL Limited color

――ソフビ制作ですきなところは?

手作りのラフなディテールがソフビで再現されるのを見るのが好きです。“不完全さ”が量産品に反映されるという考え方は、非常に楽しいものです。

――あなたにとってソフビとは?

ソフビは芸術であり、おもちゃです。絵画や音楽と一緒に遊ぶことはできませんが、ソフビはポケットに投げ込むことができます。遊んだり、話しかけたり、おもちゃと経験を共有することもできます。それは、人生の一部となる唯一無二の芸術形態です。

[アーティストプロフィール]

Ship Man / Anthony Pasarela

アメリカ北東部の山奥から現れたトニー。 スケートボードと音楽に情熱を燃やした彼は、スケートボードの会社を立ち上げ、世界中のイケてる少年たちのチームのスポンサーになった! ある日、トニーはスケートボードの発送が高額で面白くないことに気づき、初めてレジン製のトイを作った。 しかしレジン製のトイでは、心の空虚さを埋めることができず、彼は何かを探し続けた… そしてついにソフビという答えを見つけた!楽しくて、ワクワクして、創造的!!!!!しかも、発送も簡単だ! トイのデザインは、「楽しんで作る」ということの素晴らしさを教えてくれる存在だった。 デザインにこだわりすぎて、一日中それに没頭し、頭がおかしくなりそうになることもあるけれど、 それで自分を追い詰める以外に、いったい何をしているんだろう? それから、ある時トニーはスケートボードで転倒し、大きな怪我を負ってしまった。その出来事以降、彼のアートは永遠に変わったのだ。 ここまで読んでくれてありがとう。おしまい。

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Creature Collectors Club

展示参加回数:2回 出身:香港

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

これは私が「HELLO IN THE WORLD SOFVI!!」に参加する2度目の機会です。前回はレジンキャストの玩具を展示しました。2年ぶりにソフビ玩具で戻ってくることができて、本当に興奮しています! 皆さんのサポートがなければ、この機会は得られなかったでしょう!

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

「THE GOLDEN BODYSUIT!」 子供の頃、日本のコメディ番組でコメディアンがボディスーツを着ているのを見ていました。ボディスーツは日本コメディの象徴的な部分であり、その魅力には抗えないと思います!!

Butterpillar in Bodysuit VINYL Limited color
マスク、パンツは着脱可能

――ソフビ制作ですきなところは?

想像上の友達を現実のものにすることです。彼らとの本当のつながりを感じられるからです!

――あなたにとってソフビとは?

ソフビは私にとって「懐かしい時代」を意味するものです。キャラクター自身の物語や、それらを収集した経験が、多くの良い思い出を呼び起こします。

[アーティストプロフィール]

Creature Collectors Club

ようこそ、クリーチャー・コレクターズ・クラブへ! ここは、ワクワクする色とりどりの世界。子どものころのドキドキや、おかしな笑顔があちこちにあふれています。 ちょっぴり変で、ちょっぴりぎこちない笑顔のキャラクターたちは、 大人になりきれない、でもならなくちゃいけない…そんなあなたと、ちょっと似てるかも? ここは、そんな気持ちをまるごと受けとめてくれる、心のおうちです。 バターピラーは、蝶にはならないって決めました。 だってカエルと遊ぶのが楽しすぎたから! 大きな木は、そんなみんなをにこにこ見守りながら、森の中でのんびり。 みんな好きなように、自由気ままに過ごしてるよ!

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WEAK FINISHER

展示参加回数:3回 出身:中国

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

私は日本でのソフビ展に多く参加した経験はありません。2024年から「HELLO IN THE WORLD SOFVI‼️3」と「MANDARAKE 大まん祭 2024」に正式に参加し、今春には「SUPER FESTIVAL 91」にも参加しました。参加回数は多くないものの、毎回興奮と感動に満ちた経験です。特に、日本に来ることができ、現地のソフビファンと直接交流し、長年尊敬してきた多くのデザイナーやすばらしい作品を見られることは、本当に本当に幸せなことです。

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

今回の「HELLO IN THE WORLD SOFVI‼︎」に参加できることを大変嬉しく思っています。今回展示する玩具は、私の大好きな海洋テーマを含む、私の最も愛する作品たちです。同時に、中国のデザイナーとして、中国の風景をテーマにした「香山サベージ」も持ち込みました。この玩具は、北京の有名な観光地「香山」の要素を一部に取り入れています。北京に詳しい友人たちは、より共感してくれると思います。また、この玩具を通じて、日本のソフビファンが中国と少しだけより良い接点を持てることを願っています。

香山野人 VINYL Limited color
Oyster VINYL Limited color

――ソフビ制作ですきなところは?

私にとって、ソフビの創作はまさにマラソンのようなものです。アイデア、スケッチ、粘土の塊から彫刻が完成し、磨き上げられ、工場に送られます。そして完成したソフビを受け取り、最後に玩具がお客さんの手元に届けられると、私は安心して眠ることができます。インスピレーションが湧き始めた時、私は霧に包まれた登山家のように、少しずつ手探りで作業を進めていきます。すると、やがて霧の中から山の頂上への道筋を徐々に見つけ出すのです。これが私の創作における最も興味深い部分です。

――あなたにとってソフビとは?

私は常にソフビデザイナーとして初心者です。最初は、単に収集する喜びを楽しむ普通のコレクターに過ぎませんでした。世界中の優れたデザイナーの作品や、昭和時代の懐かしさあふれる玩具に触れるうちに、ソフビは見た目ほど単純な装飾品ではないことに気づきました。そこには長い歴史と、各時代のおもちゃに対する様々な解釈が込められているのです。現在、私たちは収集する喜びを常に享受していますが、昔、玩具は収集するためにものではなく遊ぶためのものであり、子供時代の最良の友でした。そのため、ソフビは私にとって子供らしさを保存する宝箱であり、いつでも過去へ戻ることができるタイムマシンなのです。

[アーティストプロフィール]

WEAK FINISHER

中国・北京出身のおもちゃ愛好家。 ヴィンテージのおもちゃや粘土、木彫りなど、すべてのおもしろいものが好きです。 ソフビ初心者でもあります。楽しくおもちゃを作り、みなさんにもその幸せを感じてもらいたいと思っています。

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Don’t Cry In The Morning

展示参加回数:2回 出身:香港

――グループ展参加に際しコメントをお願いします

このグループ展に再び参加できることを大変嬉しく思っています。私たちにとっては2度目の参加になります。展示を通じて、他のアーティストの素敵な作品を知れるすばらしい機会です。 
展覧会において、私たちは、おもちゃを通じて私たちの想像力とポジティブなエネルギーを共有したいと考えています。「Don’t Cry In The Morning」は、毎日が新しい日であり、良いスタートを切ることを意味しています。また、この展覧会に招待されたことで、ソフビ・トイのアーティストとして認められたことを大変嬉しく思っており、私たちにとって大きな意味を持ちます。ソフビ・トイ文化は、アーティストの精神の独立性とアートトイの精巧な職人技を表現するものであり、これからも創造的なアートトイを作り続けることが私たちの目標です。

――出展予定のソフビのチャームポイントを教えてください。

当店の看板キャラクターである「ラーメンくん」と「フクベア」、そして新キャラクター「ソーダベア・ボーボ」を展示します。
ラーメンくんについては、レトロな赤色を基調とした「初代ラーメンくん」を特別リメイクし、新たなディティールを加えました。特にラーメンの部分は手描きで塗装をするため、じっくり時間をかけて完成させています。

フクベアは、幸運を招くフォーチュンクッキーベアです!詳細なスプレー塗装と手描きレオパード模様を施したワンオフ作品となります。
ソーダベア・ボーボは新キャラクターです。まるで子供がおいしいソーダを飲んで満足そうに笑っているようなシンプルなデザインです。カラフルな虹色で塗装し、爽やかな夏フルーツソーダのような見た目を表現します!

Fuku Bear ( Fancy Leopard) ※One off作品
Ramenkun Tokyo special ※One off作品

――ソフビ制作ですきなところは?

ソフビ制作の醍醐味は、自身の想像力を形あるアートトイへと昇華させ、ユニークな作品たちを他人と共有できることです。粘土で形を形作ることから、専用の道具を使って細部を仕上げることまで、すべての工程が手作業で行われます。それぞれの工程が、作品に安らぎと充実感をもたらします。特に塗装の段階では、さまざまな塗料や技法が作品に鮮やかな色と生命を吹き込み、限りない魅力を加えます。さらに、パッケージのイラスト制作では、創造力をさらに刺激し、デザイナーにとって、このプロセス全体が素晴らしく充実した冒険へと変わります。この経験は、技術的な挑戦であるだけでなく、魂と美的感覚を刺激する真の饗宴でもあります。

――あなたにとってソフビとは?

ソフビは、私たちのメッセージと想像力を伝える最高のアートメディアだと考えています。ソフビは私たちが自由に彫刻し、絵を描き、描くことができる白いキャンバスであり、3Dの形となって、私たちが作りたい物語と生命を宿すことができます。現在、ソフビは私たちのライフスタイルの一部となり、毎日スタジオでソフビの玩具を制作しています。私たちはどこに行くにもバッグに玩具を入れて持ち歩いています! また、ソフビ文化のおかげで、世界中からたくさんの良い友達と出会うことができ、おもちゃの展示会への旅行は、通常の旅行よりもずっと楽しいものです。

[アーティストプロフィール]

Don’t Cry In The Morning

“Don’t Cry In The Morning “は、2014年に香港の2人のアーティスト、A.S.AとPoppyによって設立された。 主にハンドメイドトイ、ペインティング、イラストレーションを制作。 作品は、彼らの空想、夢、人生経験からデザインされ、構築されている。 名前の由来は、「心配事を捨てて、毎朝新しい一日を始めよう。」 アートやおもちゃを通して、このメッセージをみんなに伝えたい。 2015年からは、オリジナルのキャラクターをデザインしたハンドメイドの樹脂玩具やソフビ玩具の製作に力を入れている。

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展示情報

HELLO IN THE WORLD SOFVI!! ~世界のソフビでコンニチワ。~vol.5
国内外のアーティストによる、ソフビ立体作品を集めた展示を開催いたします。第5回となる本展示では、総勢28組のアーティストが参加し、各アーティストが手がけた特別なカラーデザインの立体作品を販売予定です。世界中のソフビが集まるこの機会をお見逃しなく!!

会期:2025年9月3日(水) 〜 2025年9月16日(火) ※会期中無休
会場:東京駅構内 VINIL

2025年8月
構成・編集:水口麗