スキマバイトで「まかない飯あり」と記載されているにもかかわらず、出さないお店が存在する。アプリの使い方がまだよくわからないまま、まかない飯ありに設定しているお店もあれば、社長は把握しているものの、現場の社員に共有されていないケースもあるなど、状況はさまざまだ。とはいえ、契約上そのように記載したからにはまかない飯を出さないのは問題だと感じている。そのためレビューでは仕事でお世話になった感謝や感想を伝えつつ、まかない飯が出なかったことに関しては、長文で書くようにしている。
以前、丸の内のとあるビルで働いたときのこと。仕事が終わった後に「まかない飯はありますか?」と聞いたところ、「うちはやっていないよ」と言われたことがあった。それ以来、仕事が終わる15分ほど前や、夜遅くまで働くときには、厨房の掃除に入る直前に「今日ってまかない飯ありますか?」と一言確認するようにしている。出ない場合は夜食をどうするか考えなければいけないし、食費を浮かせられることも、飲食店でスキマバイトをする一つの意味だと思っている。
そもそもまかない飯の存在を忘れている人もいれば、片付け直前に「えっ、まかない飯ありって書いてありました?」と確認されることもある。その場合は、アプリの記載画面を提示し、内容を確認してもらうようにしている。仕事が忙しくて結果的に用意できなかったという理由で謝罪されるケースもあるが、それは前もって想定できることだと思う。余りものであっても構わないし、「まかない飯あり」と明記している以上、出さないという状況はありえないのだ。
さらに、明らかに固定のスタッフにはまかない飯が出て、派遣スタッフにだけ提供されないお店もあり、そのような場合は酷評するようにしている。食べ物は、お金と同等に大事なものだと認識した方が良いと思う。
そもそも飲食店でまかない飯が出ないというのはどうなのだろうか。お店の味をスタッフが知らないまま働くことになり、お客さんに聞かれたらどう答えればいいのか。もちろん飲食に関係のない仕事ならばわかるが、飲食を提供する現場でまかない飯がつかないのは、働いている人を人として見ていないのか? 言いすぎにも聞こえるかもしれないが、まかない飯はどれだけ働いているスタッフを大事にしているか、お金儲け以外に何を考えているか。その姿勢が見える部分でもある。

時間を拘束されて、少ない給料のなかでまかない飯が出ないという状況には疑問しか感じない。食べ物は単なる対価の一部ではなく、お金以外の価値を見出しているのに、その重さの意味がわかっていないように感じる場面がある。一方で、まかない飯の記載がなくても「食べていく?」と声をかけてくれたり、ランチ後の営業でスタッフへ平等に提供されるところは、とても信用できる。
まかない飯があるのかないのか。その点は明確にしておくべきだと思う。ただ、「まかない飯あり」と表記する以上は、働く側はそれを前提として応募し、現場に入ることになる。だからこそ、表記の有無や内容については、きちんと示してほしい。









