2023年9月18日
男鹿半島から西から東へと東北を横断し、秋田市、奥羽山脈を越えて、早池峰山(はやちねさん)へと向かう。早池峰山は遠野と大迫にまたがる霊峰である。遠野は、カッパや座敷童などUMAの有名スポットだ。そこにある霊峰だなんてUFOが出ないわけはない。付近では遮光器土偶も発見されている。昔から謎の光も目撃されている。
早池峰山ですが、近代になっても、とても不思議な現象があると伝えられています。それが 「天灯籠」です。一年に一回しか発生しないと言われているそれは、真夜中に早池峰山の山頂を囲むように、細長くて眩しい光が空に浮かび、ゆっくりと回転しながら天空に登っていく…というもので その光は四角い灯籠のようにも見えるので「天灯籠」と地元の人々に名付けられたそうです。昭和祖期には、この天灯籠を一眼見ようとたくさんの人々が早池峰山に登ったそうですが、不思議なことに、やはり8月のお盆前後の決まった晩にしか、天灯籠は現れなかったということです。
(岩もぐら作業所/岩手UFO語り:霊峰早池峰と「天灯籠」より)
高速を降りて、山間の道を走る。座敷童が今にも出そうな茅葺屋根の古民家や、ブリキ屋根の牧舎などが現れる。初めてここに来た時は、田園風景に見とれ、車が縁石に衝突して、タイヤのホイールを曲げてしまい、レッカーで花巻市街へUターンしたほどに、この花巻と遠野間の景色は美しい。冨田勲の『イーハトーヴ交響曲』をかけると、自ずと車は銀河鉄道を走っている。花巻の自然の美しさがあったからこそ、宮沢賢治の作品は生まれたのだろう。
早池峰神社に到着した。平日の夕刻なので誰もいない。灯篭がついたばかりの参道を進み、社殿まで行く。茅葺の屋根は霊気をたっぷり吸い込んでいた。UFOが出ますようにと祈っておいた。
山頂には徒歩でしか行くことはできない。神社の横には木造の校舎があった。どうも廃校になった学校のようである。校舎の前に小さなグラウンドがあり、そこで撮影をすることにした。そこからだと早池峰山の頂もギリギリ見える。
今夜はそこから30分ほどのおかちゃんの家に泊めてもらう約束をしていた。おかちゃんは大阪から石巻を経て、今、東和町の古民家に住んでいる。熊がいるから注意しろと強く言われた。
熊と宇宙に気を配りながら撮影を続ける。日が落ちると空はすぐに暗くなる。先ほどまで見えていた早池峰山の山頂はもう見えない。満天の星空が広がり、古い木造校舎の上に広がる。

30 F9 ISO 1600 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

30 F8 ISO 1600 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM
光が1つ現れた。すると、また似たような光が同じ軌道でやってきた。また同じ光が。それがまた続く、また続く。いつまで続くのかと思っていると、15ほどの光が現れて、等間隔に一直線に動いている。点線がそのまま夜空を移動しているのだ。こんなもの見たことがない。これは宇宙船の連隊だ。この連隊はどこに行くのだろうか、他星へただ移動しているのか、他星を侵略するのか、惑星が爆発して逃げているのか、あの宇宙船に何人の宇宙人が乗っているのだろう。そうだ、これは銀河鉄道だ。遠野には銀河鉄道が走っているのだ。宮沢賢治もこれを見たに違いない。銀河鉄道は空の端から端まで動いてそのまま消えていった。
写真を拡大して確かめる。ギター、いや、ギターよりも弦が多く細かいシタールの弦のようだ。光の軌道は全く一直線上というわけではなく、微妙にずれているようだ。
なんとすごいものを見てしまったのだ。さすが、早池峰山である。神社に挨拶したのもよかったのかもしれない。宇宙人はすぐにUFOを見せてくれたのた。「早く友だちのとこに行けよ」と言っている。時間はまだ18時40分だった。しかし、もっとすごいのが現れるのではないかと思い、もう少し欲張ることにした。

10 F4 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

5.0 F4 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

10 F5.6 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

6 F4.0 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

6 F4.0 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

5 F4.0 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM

6 F4.0 ISO 3200 / SONY ILCE-7M4 + DT 24-105mm F4 SAM
待っていると光がどんどん現れる。空を一直線に横切るタイプのものだ。先ほどのように連続したものはない。いつも見るタイプのものである。たくさん撮れたので19時半になったところで撮影を切り上げた。
なんとすごいものを見てしまったのだ。さすが、早池峰山である。おかちゃんに「ものすごいUFOが出た。今から帰る」と動画とともにメッセージを送ってエンジンを回した。
車を運転しながら、あの銀河鉄道にどこか見覚えがある気がしてならない。一体どこで見たものだろう。思い返していると、数ヶ月前にオニちゃんが「すごいUFOを見た」と送ってきたものとそっくりだった。いてもたってもいられず、車を止めて過去のメッセージをさかのぼる。
「家の上を16の光が列をなして月に向かって飛んで行った!!なう〜!」
オニちゃんが淡路島で見た写真を送ってきている。まさにこれは私が見たものだ。この点線がそのまま夜空を動いていたのだ。
その数分後
「これ、スターリンクっていう衛星やねんて・・・・」
とメッセージがあった。何、そういうことなのか?スターリンクの画像を検索すると本当にそれはもうそっくりだった。スターリンクとはイーロン・マスクのSpace X社の通信用衛星である。気象衛星や軍事衛星といったものではなく、一般人が使用できるインターネット回線用の衛星だ。電波を宇宙から端末へ受発信するためのものだ。サービスに申し込めば、世界中で使用できる。災害時にも強い。なるほど、私も加入してみるのもありかもしれないと、サービスを検討し始めた自分に驚いた。
そして、Youtubeでスターリンクの映像を探した。まさに私が見たものだった。ソーメンを食いながら、近況を語り合った。気を取り直したところで家の庭に出て再び二人でUFOを探し始めた。しかし、何も現れなかった。
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衛星情報の結果
どれも衛星である可能性が高い。